CUT A REVIEW
先日に引き続き「エクセレントモデル RAHDX ガンダム・アーカイブス サイド5」から、今日は「フレイ・アルスター」です。
砂漠のレジスタンスからお姫様になった「カガリ」も激しい役どころ変化でしたが、フレイさんも最初と最後でえらい違うキャラになっちゃってましたね。
作中当初は「コーディネーターキンモー!近寄るなっ」というお高いお嬢様キャラでスタート(普通お嬢様はそんな事言わない、フレイも言ってない)、お父さんを殺された後は速攻でキラに媚びいり「最終兵器彼氏」としてアークエンジェル内の最強戦力をゲット(キラに伝説の名台詞を言わせてみたり)、みんなで滅亡の唱歌を合唱しようとがんばってました、この頃が一番輝いてた気がします。(セイラさんタイプからカテジナさんになっちゃったよ)
その後、キラが行方不明、正真正銘の最強キャラとして復帰するも今度は入れ替わりでZAFTの変態仮面クルーゼの元にさらわれ…最後はキラとクルーゼとの戦闘の中シャトルでアボーン、どさくさに紛れてララァっぽい立ち位置に納まったりしてました。(ほんといつの間にあんな性格になったんだ?)
もっとも、Destinyに入るとすっかりキラの中からは忘れ去られてたように思えますが…。考えようによってはえらい不憫なキャラでしたね。
今回はその中でも一番輝いていた「お父様死んじゃったし、いっちょスーパーコーディネーターでもゲットすっか」と前向きに「スーパーコーディネーターげっとして復讐すゆ〜計画〜」遂行中のフレイさまです。
結局、そのスーパーコーディネイターを使うという考え方がいかに有効であったかというのは、後にラクスさまがイヤって言うほど証明してくれた訳で…目の付け所は実にシャープだったと言えましょう。
立ちポーズで単調にならないようなデキとして仕上げるのは意外に難しいもので、ちょっとした仕草や視線で印象ががらりと変わり、ソレ次第で傑作として末永く転売エピソード込みで末永く語られたり、投げ売りコーナー直行決定だったりと実にシビアなフィギュアの世界。
もっとも最近はそう言った基本的なデキよりドラスティックな仕掛けが重要だったりするのも否めませんが…。
今回はビシッと「フレイ」らしさを遺憾なく再現したものとして、イメージ通りの仕上がりとなってますね。
元絵が二次元に特化したような作風である為、立体化に際して多少の違和感を感じますが、かなり良くできてると思います。
特に向かって右から見るアングルは、実に鼻持ちならない表情として、一番輝いていた時期のフレイの特徴をうまく出せてる気がします。
髪の毛の作りはシャープで、後方に流した動きのある作りで表情付けに成功してます。
陰影表現は淡泊ですが、前述の通り毛先までシャープで丁寧に作られた髪の毛のおかげでのっぺりした印象にはならずよろしいですね。
持てる戦力は一気に投入すべしとばかりに、キラにアプローチを賭ける手段としては実に有効、そして視聴者の僕らにも実に有効だった…。
タンクトップにうっす〜いピンク系をグラデーションを施したり、ニーソのグラデーションは強めに施したりと小技、大技共に盛り込んだスキの無い作りです。
タンクトップはもう少し踏み込んで透け塗装までいったらかなり神だったかも |
さすがにこのシリーズはそつがない、当たり前のようにスカートを外すことは可能となってます。
おかげで、ハズしたスカートがどこかにいってしまうと言うことも日常茶飯事、もはやどれがどのスカートなのかわからなくなってるのも少なくないです。
(別にいいけど)
しかし、こうしてスカートハズして全景を眺めてみると、実に力の入れるべきポイントがつくづく的確だなぁ…というか、スカートの簡素な作り(塗り)は、「おまえら、どうせ外すんだからこの程度でいいだろ?」という声が聞こえてきますね。(すごい言いがかりを聞いた)
フレイ様…やる気まんまんって感じですね |
相当気合いの入ったモールド具合、見えないところに力が入ってるというより 見えないところの方が力が入ってる気がしないでもない |
結構色移りとか激しいので、撮影とかの必要のないみんなは、スカートはハズしたままが良いんじゃないかな? |