CUT A REVIEW

サムライスピリッツ零 真鏡名ミナ グッドスマイル版

メーカー:グッドスマイル 発売:2007/01
原型製作:中山 栄治(鉄虎竜)

メーカー希望小売価格:7,800円(税込)

玩具

趣向が丸くなる…自分にとってこだわりのある作品がシリーズとして続いていくと、大抵どこかで「どうしても認められない要素」に出会うことは少なくないようです。
よく言われるのがガンダムシリーズで言えば「逆シャア以降はガンダムとは認めない」など、人によって「Gガンが…」とか「Xは…」とか許容する範囲は違っても受け入れることのできない線引きがあったりするものです。

さて…それでもシリーズは続き、認めたく無いながらも多少の興味から目にしたり耳に聞く新シリーズ、「これに比べればマシだったな」という気持ちがでてくるのか、斬新すぎる『ヒゲ』の世界観から『W』が許せるようになったり、『種』のおかげで『ヒゲ』が許せたり『運命』のおかげで『無印』がなんだかおもしろく思えてきたり…と、そんな話を聞くことも少なくなかったりします。(ちなみに、まーしゃ的にはガンダムは大抵なんでも許容できてましたけど)

つまり言いたいことは「ナコルル」「シャルロット」からはじまり、「チャムチャム」で『うぉっと』(まーしゃ的にはこれがベストだけどな)、「リムルル」で『それは狙いすぎだろ…SNK』。
そして「ミナ」を見た時は『やっちゃったな…』と思ったもんでしたが、その後に「この人」見た時は『ミナぐらいならありえるか?』…とは、全然思えなかったんだよな。

そんな訳で今回は、個人的には「侍魂」シリーズとして今でも「どうだろう?」と思ってはいるんだけど、「鶴の恩返しとメイド」という斬新すぎるな組み合わせに比べれば、どうってことないなと思うようになった「真鏡名ミナ」です。

鉄虎竜さんのガレージキット作品は、ガレキ製作経験の無い身としては完成品の製品化を長い間憧れていた作品の一つです。
まさに「むっちり」という言葉を具現化したような特徴ある作風が非常に魅力的です。もっとも、過去に製品化された例が無いわけではありませんが…。(その例

確かに和風堂さんによって「アテナ」が製品化されたは非常にうれしかった、本当にスゴイうれしかったんですよ、限定カラーの白Verまで出してくれましたしね。
ただ…当時としてはやや技術的な要素がついていなかったこともあってか、やや難のあるパディングラインや肌の質感など、もう一度製品化の機会があるなら(まぁ、無いけど)別のメーカーで…それもできれば連合とか?と常々思っていたものです。

思ってただけじゃなくて、機会がある度につい吐き出したりしたことも多かったですが…。
そんな訳で、昨年夏のWFでグッスマさんで製品化が決まった話を聞いた時には小躍りして喜んだもんです。

弓を含めた全景カット
普通に撮ってると収まりきれないのでこの一枚でご容赦を

銀髪ってもこれはどうだろうか?…その鮮やかなメタリック具合は防御力が異常に高そうに思えるほどです。
確かに髪の毛全体、塗りむらの発生しやすいメタリックな塗装にして、大きなムラもなく非常に綺麗に塗れてると思うのですが、それはちょっと違うんじゃないのか?

いつもならシャープな髪の毛の表現が…とか言いたいところですが、ある意味すごいインパクトでちょっと言葉を失ってしまったくらいです。
前章であそこまで期待していたことを書いておきながら、正直レジに持って行く前に一度売り場に戻して考え直した方が良いんじゃないか?と思ったくらい。
目の表現は綺麗ではありますが、角度によってはちょっと寄り目に見えすぎるし、口元は過剰なほどの立体感から激しく違和感を感じたものです。

…がそれでも、そのえろいカラダに騙されてこうして撮影一通り終えた後に見てみると、思ったより悪くないかも?
そこまで気になるものではない気がしてきました。(いや、別にフォローとかそう言う意味ではなく)

フィギュアの良さは全体から感じ取るものなんだよ!そうしてみると体つきの再現については完璧と言っても良いね。
スカート(…と呼べるほどのものじゃないけど)が大きいので、一見露出面積はそれほど多くない様に見えますが…見方によっては全裸とたいして変わらない魅力があります、むしろ腰回りはそれ以上。

一番の魅力はその大サイズによって、余すとこなく表現された「おなかの起伏」、非常に複雑なラインで下腹部につながる微妙なフォルムを再現されており、思わず触って確認したくなります…っていうかする。

そしてフトモモ…この全体フォルムとして見た時の下半身の強烈な迫力、これこそこのフィギュア鉄虎竜さんの真骨頂です。
これについては実に良く再現されてます。
一つどうしても残念なことは、この腰周りの布きれが外れないこと…いやいや笑い事でなく。

確かにこのスカートによって「はいてないように見える」演出は極まって素晴らしい効果を生み出しているのは間違いないんですが、同時に一番の魅力が半分以上隠れちゃってるんですよね。これでこのスカート外れたら今まで言ってた欠点全部忘れてもう一個買ったね

各所隠しきれない魅力は十分溢れてます
台座のイラストはカラーで妙に凝ってる
この複雑なおなかのふくらみ具合は一番の魅力、思わず触りたくなる(ナデナデ)
とりあえず、一つの夢はかなった訳だし、次回にも期待したい
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