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希有馬屋 喋るフィギュア 盾ちゃん

製作:希有馬屋 発売:2008/08/16
原型制作:水然
頒布価格:7,500円
コミックマーケット74 2日目(2008/8/16)

玩具

2005年夏、同人誌にフィギュアが付属…というよりフィギュアがメイン同人誌はおまけ、「ベンツ一台分を賭けた勝負」同人フィギュア計画という心意気からして道楽ここに極まるというか、ガレキの祭典WFではなくコミケにあわせた塗装済み完成品(組立は必要だけど)と販売規模という点で斬新でしたね。

あれから3年…というか、むしろ3年しか経っていのが驚きとも言える過去作品のラインナップこちらで確認することが可能ですが、改めてその精力的な活動と「やわらかおっぱい」などの新要素、やはり同人活動だからという点が多くの共感を集めているのでしょう。

今回は「喋る」という要素に加えて過去最大の大きさということで、メーカー製品にもない要素とサイズ的にもメーカー製と列べても遜色の無い作品となっており、同人活動だからこそやれるという要素と同人活動でもここまでできるという成果を双方確かめられるかもしれません。

そしてなにより同人だからやれるという「表現の自由」がどこまでなのか、確かめてみないか?
あっ、別に性的な意味で言ってる訳じゃないよ?

最初に発売された「トゥアレタ」はサイズ的には1/10程度の大きさで、当時はそれでもこれはおまけというレベルではないとハッキリ認識できるものでした。
続いて発売された「クベルタ」以降はサイズ的に1/8〜1/7程度の大きさとなり、普通のフィギュアと列べて遜色の無いものとなりました。
CUT A REVIEW 稀有馬屋 やわらかフィギュア クベルタ10-9CUT A REVIEW 希有馬屋 天野ツバサ WF限定ツバサB’

さて今回の「盾ちゃん」、コミケの限られたサークルスペースに搬入することもあっていつも通り、要組み立てと前提としたコンパクトなサイズのパッケージであるものの、いつもより一回り大きい?と思ったものですが、組み立ててビックリするボリュームがここに!(とくに、おっぱいとフトモモパーツが)

これは完全に1/6クラスのボリュームで、今までどこか同人フィギュアだしという線引きの上で眺めていたところもあった気もしましたが、これはクオリティ的にもメーカー製と真っ向から張り合えるクオリティと大きさ、組み上げた時の存在感と満足感は相当のものですね。

今回から新工場で製造ということですが、鎧部分のディテールはほんとすごいモノがあります、いやこれはホント実物見てみて欲しい。
エッジの効いた造形もさることながら、着け外し前提とした上でのパーツの合いの良さや金属っぽい質感について言えば、これほどのモノはメーカー製のPVCフィギュアでもちょっと見れないレベルです。

今までのラインナップのなかでは一番のかわいい系になるかな?というデザインです。
両サイドテールと髪留めはややダルく見えてしまいますが、やわらかそうな前髪のふくらみ方や毛先はシャープで表情を活かした見せ方が可能です。

首部分は軸可動で左右に動かす事で表情付けにバリエーション豊かなモノになっています。

若干、本体の分割部分が開いているところがありますが、これはまーしゃがまだ仮組状態で撮影した為です。
逆に言うと適当に組んだ状態でも、この程度と考えるとすごい精度と言えますね。

パンツはいてないじゃないから恥ずかしくないもん…というヤツですね、わかります。
胸アーマー部分は、肩の部分を熱でやわらかくすることで、もう少しフィットさせられそうです
実際このでかさなら浮いても仕方ないと思うね
装備品のディテールとエッジの効いた作りはメーカー製だって、ここまでのモノはそうは無いでしょう

今回はやわらかくは無いけど、まずはポロリといってみましょうか。
「喋るギミック」搭載の為と思われる分割方法も実によく考えられていて、この状態で飾ったとしても目立った分割線が存在しないというのが素晴らしい。

他には腕アーマー部分も外す事が可能な作りで、左手首の可動や剣を持たせてもしっかり安定している点なども撮影する上でも棚に飾った後の事を考えてもホントにありがたいのですよ、棚の上の死神メイドをじっと眺めながら…。

でけーーー
…が意外に全体バランスを損ねない見事なデザイン

腰アーマーも外しての超機動形態…とかじゃないとは思う。

肌の質感や最小限目立たないパーティングライン、この状態でも分割線も目立たずホント良くできています。
ただ、あまりに鎧の造形が素晴らしすぎて外して飾るのがもったいないというか、まーしゃにしては珍しく装備状態で飾るかもしれないなぁ。
…あっ!もう一個買えば良いのか!

一つだけ気になる点は、補助のスタンドなしても自立は可能ではありましたが、台座のピンがこのサイズを支えるのには短いと思われ、やや前傾気味となっております。補助のスタンドを設置することである程度の安定性は確保できますが、せっかくのおしりが見えにくくなってしまうので、ちょっと固定方法を工夫してみてもいいかもしれませんね。

さすが同人、アグレッシブなスジ表現ですよね
前からも後からも素晴らしい眺めを約束しましょう
でも、どっち向けて飾ろうかな…はっ、もう一個(ry

今回で原型師の「水然」さんによる製作は最後になるということで非常に残念なのですが、最後を飾るのにふさわしい作品になったのではないかと思います。
付属の同人誌によると、次回は別の原型師さんでフィギュア計画のファイナルとなるようなことが書かれておりますが、まだまだ続けて欲しいですね。

ちなみに、予約は既に終了してしまったようですが、「とらのあな」での委託販売も実施されるようですので、「殺してでも うばいとる」ぐらいの覚悟で挑めばきっと手に入れられるんじゃないかな?


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